セブンイレブンが展開する名店監修シリーズの中でも、つけ麺の名店「中華蕎麦 とみ田」とのコラボ商品は毎回注目度が高い。今回紹介する「とみ田監修 濃厚豚骨魚介 冷やしつけ麺」は、夏に向けて発売された冷やし仕様のつけ麺である。2025年6月下旬に発売されたこの商品は、税込699円とつけ麺としてはやや高めだが、人気ラーメン店「中華蕎麦とみ田」の監修というだけあって期待が高まる。夏の暑さを吹き飛ばす冷たいスタイルで、豚骨魚介の濃厚スープが特徴だ。店舗で味わう濃厚なスープをどこまでコンビニ商品で再現しているのか、期待とともに実食した。

パッケージと内容
黒を基調に金色の文字が映えるパッケージは、高級感と本格感を演出している。パッケージを開けると、別添えのつけ汁と麺、具材が登場する。麺は極太でずっしりとした存在感があり、水でほぐすとツルツルの表面が光る。つけ汁は透明容器に収められ、豚骨の白濁したクリーミーな色合いが濃厚さを予感させる。具材として、柔らかなモモチャーシュー、メンマ、味玉、ねぎが揃い、ボリューム満点だ。冷たいままで麺を汁にくぐらせ、一口目を運ぶ。
麺の特徴
まず、麺の食感が圧巻である。もちもちとした弾力と小麦の風味が強く、冷やしでもコシがしっかり残る。普通のラーメン麺とは一線を画す、うどんに近い太さと滑らかさがつけ汁を絡めやすい。つけ汁は豚骨のコク深いまろやかさに魚介のキリッとした旨味が加わり、塩気が程よく効いている。一口すすると、夏バテ気味の体に染み渡るような満足感がある。
スープの濃厚さ
最大の魅力は、豚骨と魚介を合わせた濃厚スープにある。豚骨の深い旨味に加え、鰹や煮干しの魚介系の香りが力強く広がり、冷たいつけ汁ながら味の厚みが際立つ。口に含んだ瞬間に広がる動物系のコクと魚介の風味が見事に調和し、最後まで飽きのこない味わいである。やや強めの塩気が麺に絡むことで、冷やしでも食べ応えがある仕上がりとなっている。

具材の存在感
チャーシューは脂身が少なくジューシーで、メンマのシャキシャキ感と味玉の半熟ゆで加減がアクセントを加える。全体として、とみ田の再現度が高く、コンビニとは思えない本格派の味わいだ。冷やしつけ麺らしく、夏場でも食べやすい工夫が随所に見られる。
まとめ
「とみ田監修 濃厚豚骨魚介 冷やしつけ麺」は、コンビニ麺としてはトップクラスの完成度を誇る一品である。麺のコシ、スープの濃厚さ、具材のバランスが高次元でまとまっており、名店の味を手軽に体験できる点が魅力だ。価格はやや高めではあるが、それに見合う満足感を得られる。暑い季節に自宅やオフィスで本格的なつけ麺を楽しみたい人に強くおすすめできる商品である。