愛機「Bowers & Wilkins Px8」について語る

オーディオの名門・Bowers & Wilkins(以下B&W)が誇るフラッグシップワイヤレスヘッドホン「PX8」を購入した。高級オーディオブランドらしく、素材、デザイン、そして音質の全てに妥協がない。今回は、筆者が実際に数週間使用した上でのインプレッションを中心に、スペックや機能も網羅的にレビューする。

目次

スペック

発売年:2022年

ノイズキャンセリング:ANC搭載

コーデック:SBC、AAC、aptX、apyX HD、aptX Adaptive

Bluetoothバージョン:5.2

バッテリー:最大30時間(ANCオン時)

急速充電:15分で約7時間再生可能

充電端子:USB-C

デザイン

PX8は、一目で「高級」とわかる外観を持っている。使用されている精密加工された部品の数々は、手にした瞬間に上質さがわかる。

カラーバリエーションはブラックとタン(ブラウン系)の2色。どちらもシックな色合いで、ビジネス用途にも最適である。

装着感

イヤーパッドは柔らかく、耳を優しく包み込む。側圧も強すぎず、長時間のリスニングでも耳が痛くなることはなかった。ヘッドバンド部分も丁寧な作りで、頭頂部に違和感を与えない構造となっている。

重量はややあるが、重心バランスが良いため装着中に重さを感じにくいのも好印象である。

音質

PX8最大の魅力は、やはりその音質だ。カーボンドーム40mmドライバーによる解像度の高さは、Bluetoothヘッドホンの枠を超えた印象すらある。

高音域はきらびやかでありながら刺さらず、中音域はボーカルが艶やかで繊細に描かれる。低音も豊かだが、過剰な誇張はなく、全体のバランスが非常に良い。幅広い音楽に対応できる音作りだ。

ノイズキャンセリングと機能性

ノイズキャンセリング性能も非常に高く、電車内やカフェなどの雑音を自然に減衰させてくれる。完全な無音ではなく、自然な「静けさ」を提供する点がポイントである。

アプリ「Bowers & Wilkins Music」との連携で、EQの調整やファームウェアアップデートも可能。USB-C接続でのハイレゾ再生(24bit/48kHz)にも対応しており、ワイヤレス派も有線派も満足できる仕様となっている。

バッテリーと接続性

連続再生時間は最大30時間。通勤・通学用途でもバッテリー切れの心配はほぼない。また、15分の急速充電で約7時間使用可能という点も利便性が高い。

コーデックはaptX Adaptiveに対応しており、Android端末との相性も良好だ。Bluetooth 5.2の安定性も申し分ない。

まとめ

PX8は約10万円という価格帯の中で、音質・質感・機能性の全てを極限まで高めたワイヤレスヘッドホンである。確かに高価ではあるが、「音に本気になりたい」「日常の音楽に高級感を取り入れたい」人にとって、後悔のない選択になるだろう。

音楽が日常の一部になっている全ての人へ、このヘッドホンは自信を持って勧めたい。

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