コンビニラーメンは進化を続けており、近年では専門店顔負けのクオリティを持つ商品も少なくない。ローソンから登場した「満腹濃厚豚ラーメン」もその一つだ。本稿では、実際に購入して食べた感想を中心に、味やボリューム、コストパフォーマンスを詳細にレビューする。

パッケージと調理
パッケージは黒を基調としたデザインで、濃厚さを連想させる重厚な雰囲気がある。レンジ調理専用で、電子レンジに入れて数分温めるだけで完成する。容器は深めの丼型で、スープと麺、具材がしっかりと分かれており、見た目からも満足感が伝わってくる。
スープの濃厚さと旨味
最大の特徴は、商品名通りの濃厚な豚骨醤油スープである。豚の背脂が表面を覆い、レンジアップ直後から強い香りが立ち上る。口に含むと、豚骨の旨味が舌にまとわりつくほどのコクを持ちながら、後味には適度なキレがある。塩分はやや強めだが、濃厚系ラーメンを求める層には心地よいレベルである。

麺と具材
麺は太めのワシワシ麺で、加熱後でもしっかりとした弾力が残る。スープとの絡みも良く、食べ進めてもダレにくい。具材は厚切りチャーシュー、もやし、キャベツ、にんにくなどが入り、野菜のシャキシャキ感が重厚なスープに程よいアクセントを加える。特にチャーシューはコンビニ商品としては肉厚で、肉の旨味をしっかり感じられる。
満腹感とコスパ
「満腹」という名に恥じないボリュームで、一杯で十分にお腹を満たしてくれる。麺量も多く、スープを飲み干せば満足感はかなり高い。価格は745円とやや高めだが、この内容なら妥当といえる。専門店に行けないときや、悪魔的に深夜に濃厚ラーメンを求める際には強い選択肢となるだろう。
まとめ
ローソンの「満腹濃厚豚ラーメン」は、コンビニラーメンの枠を超えた一杯である。濃厚な豚骨スープ、弾力のある太麺、満足感の高い具材構成が揃い、レンジ調理だけでこの完成度に到達している点は特筆に値する。強い塩分と脂の重さは好みが分かれるが、こってり好きには間違いなく刺さる商品である。専門店並みの濃厚ラーメンを自宅やオフィスで手軽に味わいたい人におすすめだ。
